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「腎」「膀胱」について

「腎」「膀胱」の働き

さて、五臓の最後です。
腎ですね。六腑でみると「膀胱」にあたります。

まずは、働きから、全部で5つにまとめていきます

精を貯蔵する

生命の源となる精を貯蔵して、成長、発育、生殖、老化に深く関わっています

「精」とは、
「脾」でつくられた水穀精微から得た「精」と
 生まれた時に親から受け継いだ「精」があります。

生まれた時に親から受け継いだ「精」のことを「先天の気」ともいいます。

水穀精微で得られる「精」を、「後天の気」といいます。

「精」は、成長、発育、生殖、そして、老い、死に至るまでを関与しています。

「精をつける」と言いますね。
生きる力=精を、食べて養うということですね。

清気を「肺」から「腎」へ取り込む

清気とは、自然から受け取る気のことですが、

この「気」を肺に呼吸によって取り込み「腎」へと送っていきます。

清気が「精」をつくる材料といってもいいかもしれませんね。

この清気を受け取れない時には、不調が起きます。

呼吸が浅くなったり、疲れやすくなったり、息を吸えないという感じ。
肺の機能が弱ると出る症状にも似ています。

水分代謝の中心的な役割を担う

水分代謝は、「肺」「脾」「腎」で行われていますが、
腎、膀胱が、その中心的な役割を担っているということです

西洋医学的にみれば、体内の不要な老廃物を集めてきて、おしっこにする過程を担うのは腎臓ですね
老廃物のろ過をしている・・・と私はイメージしています。

そして、そのおしっこをためる袋が、膀胱です。

むくんだり、尿の量が減ったり、増えすぎたりする現象から、機能をみることができます

耳に影響する

耳の聞こえは、老化すれば自然に聞こえにくくなります

一気に聞こえなくなるというよりも、徐々に聞こえが悪くなるのがr老化現象ですが、
昨日とは違う違和感などは、腎が関係しているかもしれません。

尿を貯蔵して排泄する

「膀胱」は、小腸から送られてきた不要な水分を貯めて、「腎」の働きで尿として、排泄をします。

膀胱の働きが悪くなると、頻尿や排尿痛、残尿感などが起こります。

尿洩れや、尿が排泄しにくいといった症状も「腎」「膀胱」の弱りです。

余分な水分を排泄できてないということは、浮腫みにも繋がっていきますので、「腎」「膀胱」はセットで排泄する機能と感じていくとよいかと思います。

膀胱が弱ったとしても、腎を強くすれば改善できるということです。

「腎」を不調にしないポイント

「腎」の不調で出る症状は、

足がむくみやすい、足腰がだるい、トイレが近い、耳のトラブル、抜け毛、白髪、精力減退、インポテンツ、不妊、骨がもろい、老化が人より早い、先天性発育不全、夜間頻尿、、、など

では、「腎」を不調にしないポイントは?

冬の時期に負担がかかりやすいため、下半身をあたためるようにしましょう。

腰が痛い、白髪、耳の不調は、早めから「腎」によい食材を取り入れましょう。

黒いもの・・・黒米、黒豆、黒きくらげ、黒ゴマ、

他には、山芋、カシューナッツ、くるみ、枝豆、カリフラワー、キャベツ、ゴボウ、桑の実(マルベリー)プルーン、クコの実、うなぎ、えび、貝柱、ししゃも、すっぽん、たい、鶏肉、フェンネル、オイスターソース

春の節目の卒業式、入学式で、まさに「腎」「膀胱」の弱りで、膀胱炎の症状が出て慌てて、病院に行ったことを思い出します。
あたたかくなったと油断した時、冬の寒さに戻る時、ここは体が変調を起こすのだと学びました。

特に、スカートって下半身がスカスカ・・・なので、外因も加わってしまいます。

それを考えると、着物って本当にあたたかいそうです。

それでは、本日はこの辺で。
最後まで、お読みくださり、ありがとうございました。