ブログ

課題図書の読了

自然医学健康法は、血液の浄化

自力整体を始めてから知ったことのひとつに、小腸で血液がつくられるということだった。
これは東洋医学の考え方なのだなととても新鮮だった記憶がある。

小腸で血液がつくられることと、慢性病の関係がさらに詳しく知らされている本が森下先生の自然医学健康法。

小腸では消化されて分解された栄養分は、腸壁から吸収されて全身へ送られる・・・という点は誰もが知るところだったと思う。
しかし、栄養分ではなく「血液」になって細胞に届くということが然るべきであった。

慢性病やガンは生活習慣病と言われているが、食生活の見直しが疾病予防になる。

この森下先生の著書で改めて学ぶことができたのは、血液の浄化がポイント。

何回も記すが、血液の赤血球・リンパ球、は小腸のから吸収された栄養分で「血液」という形に変えて、全身を廻る。

もっと細かく言うと、消化済みの食べ物が小腸の絨毛突起で、絨毛上皮細胞に同化し、その一部は絨毛内腔に転出、腸管内で造血が行われるという仕組み。
赤血球やリンパ球が腸壁の辺りでつくられている。

動物性のたんぱく質(動蛋白という)は分解の過程で毒素が発生するので、この毒素を含んだ血液が小腸での吸収過程でつくられてしまうので、危険をはらむ。

汚れている血液が全身に運ばれて、細胞の新陳代謝が行われたら、どんな細胞がつくられるのか?を想像してみよう。

それが習慣になることで不調が発生する。
血液をキレイにすることで病気、慢性病である肝臓病、腎臓病、心臓病、喘息、リウマチ、ガン、自律神経失調症などが治ると記されている。

食が血になり、血が体になる。
では、日々の食は何を選ぶのがよいのか?である。

慢性病もウィルスも自家生産している

ウィルスに感染した時には、鼻や喉の粘膜にひっついて体内に侵入して罹患すると思っていた。
マスクはその侵入を防ぐものであると感じながら装着されているのが普通だろう。

「慢性病もウィルスも自家生産している」ということは、どういうことなのだろうか?

免疫力の強い人は、ウィルスを体内で攻撃できるから発症しないのかと。
慢性病も、普段の食生活を見直したり、生活習慣のどこかを変えることで慢性である状態に変化を与えることでしか、予防、もしくは進行させないという認識だった。

腸内の腐敗現象が慢性病の大元の原因。ウィルスも腸壁から吸収され、血液中に入り全身に回るということである。えー、そうなんだ!

腐敗産物やウィルスが組織に深着すると炎症が起きる、その際に起こるのは「異常刺激」である。

「異常刺激」を起こすものが酸毒物質、「肉類」によって腸内で腐敗を起こす原因となる。
先にも述べたが、肉を好んで食べている人には、ショックなお話ではあるけれど、血液の浄化を期待するならば、少し試して欲しい。

免疫力がある人というのは、腸内とくに小腸の状態がすこぶる良いということ、きれいな血液をいかにつくれるか?ということなのだと思う。

確かに、不調になる時には「ちょっと食べすぎた感」があった。
消化能力を上回って、消化しきれなかったものが腸内に留まり、腐敗を起こしたり、免疫力が働かなくなるという仕組み。

免疫力=腸内環境。
私はアレルギー的な炎症が起きる体質なので、腸内環境を整備することは必須。

炎症の種類には、滲出炎、変性炎、アレルギー炎などがあるが、小腸の血液をつくる前段階で、腐敗なく消化作用から造血作用が行われることで、炎症は防げるということなのである。

余談であるが、食事を摂らない断食中は、どうやって血液をつくっているのか?

体内の細胞を使った逆分化現象が起きるのだそうだ。
材料は筋肉から、または肝臓から運んできて、造血されるのだと書いてあった。

だから、何も食べないでいると「筋肉量が減っていく」のだな。脂肪から血は作られないみたい(笑)
しかしながら、筋肉の中の老廃物を一掃させることができると私は感じる。

パンパンな筋肉を質のよい筋肉に変えるには、筋肉を減らしてでも血液の材料になってもらうのもあり!と考えられると、断食でリセットに最適ですよ。

精製された食品(白米を含む)白砂糖、化学調味料はNG

私はもともと肉好きだった。魚の調理に対してのトラウマがあって・・・とっても美味しい!という魚料理に出会ったのは、大人入りしてまもなく・・・だったような。

49歳でガンに罹患してからは、鶏肉の脂身のない部分のみ食していたが、5年も経過すればあまり気にもしなくなっていた。
体に炎症が起きてからは、ちょっと気にするようにしていたけれど。

さて、白米は飲み物だという話は聞いたことがあるだろうか?
それだけで美味しいし、噛まなくても飲み込めるものらしい。

我が家の息子の食べっぷりをみて素晴らしいなーと感じていたのは、次から次へと白米を口に放り込んで、すぐに次の一口を入れるという豪快さ。

なんと、よくよく考えてみると、噛んでないよ、飲みこんでいるのでは!?と理解できた。
玄米を食べてみて欲しいけれど、やっぱり体が悲鳴をあげて、辛い思いをして、試してみよう!という意識にならないと食べないだろうな・・・。

白砂糖は、酵素を作る時以外は使用していない。
花見糖というパルシステムのお砂糖か、黒糖か、ハチミツで調理する。

化学調味料には、恐ろしく敏感になっていたけれど、家族は全然気にせず、むしろ体外に排泄ができるということを目指すことが当たり前だろうと言われたことがある。

この著書を読んで、食養生を始めてから体によい変化を感じている。
そして、家族の健康を考えると「このままではいけない・・・」と強く思った次第だ。

ソーセージに白い調味料をかけて、味付けをするだなんて、もっての他なんだよね。
それを、ずーっとやってきてた・・・。
加齢を感じ、疲れを感じるようになったら、少し気にしてあげるのがよいと思う。

私の身体ではないけれど、身近な人との関係は生涯つきまとうから。

肉類・卵・乳製品、これらを控えていくと驚くべき体の変化がある。
体質を変えたい人は、何かを変えていかない限り変化を起こすことはできない。

良い変化を望むのは分かるけれど、必ずしも良いことだけが起きるわけではない。
体は宇宙だから良いも悪いもない。
当然の変化を出しているだけなのである。

卵醤のススメとガンにたいする一倉説

卵醤(卵を割ってその殻の半分に醤油を入れて混ぜて飲む)は、一倉定先生が、知人に勧めて良くなったという症例がこれでもか、これでもかと書かれていた。

どんな不調にも効くようで、良くなったとか、生気を取り戻して走り回るまで回復した・・・とか、本当なのか!?と衝撃的であった。

7日卵醤を摂り続けると吐く、その理由は、身体に必要な塩分が十分な状態になったということ
その前に、不調はよくなるらしい

ちなみに、正食とは、無機質を摂ることに意識を置く
(玄米は無機質が多い)
有機質が炭水化物、たんぱく質、脂質とすれば、無機質はそれ以外の栄養素でビタミン、ミネラルなど体には欠かすことができないものである。

ナトリウム(陽)とカリウム(陰)のバランスについては、1:5~7がいい。

陽の特性は、温める(温かい)明るい、動く、縮まる
陰の特性は、冷やす(冷える)暗い、動かない、ゆるむ

「人体が健康状態にある時」をもって「陰陽のバランス」という

熱は常時、発散するからやや陽側にあったほうがいい。
体温は、36~37℃、この範囲を超えると病気になる

塩分は控えない、しっかり摂ること。
塩は海水からの天然塩、しょうゆ、みそも天然の塩からつくられたものにとする

精製された塩に限って減塩しようということ・・・これも衝撃的だった。

塩分って何にでも入っているけれど、その原材料が重要ということです!!

一億半病人は、塩分の摂取不足による体温不足

そして、ガンに対する一倉仮設も書かれていた。

これも血液をキレイにすることについて言及されている。

人体には浄化力(血液をキレイにする力)があるが、老廃物が上回ると血液中の老廃物が増加する。
そして、血液が汚れると、細胞も汚れる、その結果身体が病む。

老廃物を一か所に集めるのが、自然治癒力であり、血液の浄化をしている。

だから直ぐには死に至らない。

血液を浄化できるものは、清浄で陽性な食物のみ
人造の薬は人体にとっては毒、副作用による毒もがん細胞に変わる

正食の目的は清浄な血液をつくること
陽性病には、陰性食を。
陰性病には、陽性食を。

なるほどである。(箇条書きでピンときたものだけ羅列しました)

みなさんも自分の体についてなにがしの変化を与えたいなら、徹底的にやってみたらいいと感じる。
体は軽くなるし、よく眠れるようになるし、自分は自然の一部だったのだなーと感じることができると思う。

玄米は美味しいです。完全栄養食。白米も美味しいのは分かるけれど、玄米も負けず劣らずに美味しいし、何よりおかずで栄養を摂る必要がないので、食事つくりの手抜きが出来るのも有難いことです。